日々思うこと

日本在住の研究者です(仕事場を移り、日本に戻ってきました)

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

フランスの書店事情?

フランスに住んでいてふと思ったこと。 学術・文学・その他問わず,質・量ともに世界有数の出版文化を誇るにもかかわらず,なぜか書店の数が日本に比べると異様に少ないような気がする。学生の数も多く,メトロに乗っていると必ずといってよいほど車内で本を…

アナール学派と「環境決定論」

フランス歴史学革命―アナール学派 1929‐89年 (NEW HISTORY) 作者: ピーターバーク,Peter Burke,大津真作 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/05/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 俗に言われる「アナール学派」についての歴史を…

背水の陣

漢楚軍談(項羽と劉邦の戦い)をあらましを思い浮かべていてふと思ったこと。 そういえば,「背水の陣」を布いて戦った人間って,韓信にしても項羽にしても,その場では勝利していても,結局最終的には身を滅ぼしてるんだよな・・。戦術の達人だったとしても…

優れた人文系研究を行うための「才能」

語学や数理計算能力,プログラミングなどは,覚えの早さなどその才能の有無がわりとわかりやすいスキルだと思う。 他方,人文系研究(文学,歴史,思想 etc.)で優れた業績を残すための才能,スキルとはどういうものなのか・・。資料を読み込む力(スピード…

ドラえもん狩り@南アジア

asia.nikkei.com 要するに,子どもにドラえもんを見せると,主に以下の3点で教育上よくないということらしい: (1)のび太の影響で,反抗的になったり,素行が悪くなったりする。(2)ひみつ道具がなんでも解決してくれる非現実的世界の描写の影響で,子…