日々思うこと

日本在住の研究者です(仕事場を移り、日本に戻ってきました)

背水の陣

漢楚軍談(項羽と劉邦の戦い)をあらましを思い浮かべていてふと思ったこと。

そういえば,「背水の陣」を布いて戦った人間って,韓信にしても項羽にしても,その場では勝利していても,結局最終的には身を滅ぼしてるんだよな・・。戦術の達人だったとしても,戦略(あるいは処世術)の立て方についてはいまいちなこともある,と。

何が言いたいのかというと,人生においては,リスクを怖がってジリ貧になってもしょうがないけど,とはいえ「背水の陣」的な行動(失敗すれば後がないような起業,起業)も極力とらないに越したことはない,ってこと。

最近は日本で真田丸が放映されているせいか,石田三成とか真田信繁に注目が集まっているみたいだが,徳川家康みたいな生き方が結局は理想なのか。ホトトギスが鳴くのを待っている間に何もできずに終わる可能性もあるけれど。

戦国話のついでに言うと,秀吉も,ある程度出世して以降は絶対に危ない橋を渡るような戦いはしなかったってのは有名な話。事前工作を尽くしたうえで相手よりも多い兵力で必ず戦っていた。話としてはつまらないかもしれないが,結局は常にこういうポジションでいられるよう,先を考えて備えておくのが大事なんだなっていう話。