日々思うこと

日本在住の研究者です(仕事場を移り、日本に戻ってきました)

「高い意識」が目指す方向(二極化?)

タイトルのとおり,いわゆる意識が高いと言われる20~30代の若者の方向性が二極化している気がしている。ここでいう「意識が高い」というのは,俗に「意識高い系」と皮肉られている中身がやや希薄(らしい)人たちだけを必ずしも意味せず,中立的に,仕事やさまざまな社会活動の類を積極的に行おうとする人たち全体を指す。

ざっくり言うと,(1)資本主義・自由主義経済を(暗に)肯定・是認してその流れの上で活動を行う側と,(2)資本主義・自由主義経済に対して明らかな反発はしないが否定的には捉えており,それが生み出している諸問題を是正することを目的として活動を行う側,の二極。

具体的に言うと・・

(1)ベンチャー・起業志向が強い。特にシリコンバレーをやたら礼賛する傾向。何故か,事業の中身は定まっていないのにとにかく「起業する」ことが目的になっていることが多い。(個人的には,起業というのは,自分たちがやりたいことを達成するための「手段」であって「目的」ではないと思うのだが。。)一昔前までは外資系投資銀行や経営コンサル志向も強かったが,ここ数年は落ち目。

(2)地方再生(シャッター街再生から地域農業振興,伝統文化再生まで含む),環境保護活動全般(原発には積極的あるいは消極的反対),国際協力・開発(フェアトレードなどの諸活動含む),有機農業,サステイナビリティなどを好む。大企業,とくに多国籍企業のビジネスや製品を目の敵にする傾向あり。

(1)と(2)の共通点として,ブログなどによる(大手マスコミに依存しない)情報発信が大好き。TEDなどの流行ものにとにかく飛びつく傾向あり。あとなぜかシェアハウス好きで,特にそれを他人にやたらとアピールしたがる傾向あり。(なぜ?)